「シーズン初戦、どれくらいで走れるのだろう?」
快晴の空の下、4年ぶりに大阪マラソンのスタートラインに立った。
4月の長野マラソンを欠場していたので3月の静岡マラソン以来、約8ヶ月ぶりのフルマラソン。
シーズン初戦、ただでさえ最後まで走り切れるか不安になるが今回は、いつも以上だった。
昨シーズン、最後のレースとなった静岡。8戦連続サブスリーを逃した挙句、故障してしまい
後味の悪いままマラソンシーズンを終えてしまっていた。
サブスリーが途切れてしまった嫌な流れをここ大阪で止めておきたい。
正直、サブスリーする自信は、50%。。。走ってみないと分からない。^^;
お守り代わりにペースを左腕にマジックで書き込んだが、果たしてこの通りに行けるか不安。
それでもアドレナリン効果に期待してスタートの号砲を待った。
【スタート~5km】
AM9:00 ピストルの音が鳴りしばらくしてスタートゲートを通過。ロスタイムは約10秒。
スタート直前まで一緒だったSWACのK田さんがすぐ前を走る。
レース前、「今日は、キロ4分5秒~4分で行きたいけど…」って言っていたのでとりあえず、
しばらく付いて走ることに。それでも自分のペース設定は、キロ4分5秒~8秒と決めていた
ので、速く感じたら離れるつもりだ。
1km 通過は、4'19。スタート直後から混雑している中、強引に抜いて行くランナーや前後を
確認せずコース変更するランナーが多く走り辛く危ない。
森之宮駅前を右折すると少しコースが広くなり走りやすくなる。
前回は、どこを走っているのか分からないままゴールまで辿り着いたような感じだったが、
二回目の今回は、コースをしっかり見られる余裕があった。
真横を走る女性ランナーは、走るフォームからすぐに去年のつくばマラソンで折り返し点近く
まで並走したことを思い出した。多分、今回もほぼ一緒のペースで進むのだろう。
「mamoさーーーん!!」と沿道から声援が聞こえたので振り返るとさんじゅうこさんだ。
(さんじゅうこさんは、5年前奈良マラソンの試走で知り合ってからのラン友さん。)
鶴橋を右折し千日前通りを西進。2㎞の通過は、8分29秒であまりペースが上がらない。
今日は、やっぱりキロ4分5秒~10秒で行くのがイイのか?福岡国際の出場経験のある
K田さんだが、若干足に不安があるようでペースを上げる様子もない。
安定したペースで走ると分かっているので安心感がある。
5km通過 20:45 スタートロスを考えるとほぼ予定通り。。。キロ4分7秒。ここまで下り基調の
はずだが、思ったより遅い。昨夜、食べ過ぎたようでかなり身体が重い^^;
【5km~10km】
コースは、千日前通りから御堂筋を淀屋橋まで北上。大阪のメインストリートは、両脇の歩道が
びっしり埋まる大観衆で応援も凄い!気持ち良く走れて最高の気分♪

「やっと追い付いた~♪」振り向くとSWACのN井さんが真横に。一緒に会場入りしたはずなのに、
スタート直前で離れてしまっていたけどようやくここで再会。
「キロ4分5秒くらい。サブスリーペースで行きましょう!」少し話をしてK田さん、N井さんとSWAC
列車を組んで淀屋橋を右折し土佐堀通を東進。後ろから追い上げてきたN井さんが少しペースを
上げたようでジリジリと前方へと離れて行く。
10km通過41'08。(20:23)この5kmは、少しペースアップ。徐々に身体が軽くなった感じで動きも
心なしか良くなって来たぞ~♪
しばらくすると「mamoさーーん!!」またしても沿道から声援が!えっ!誰!?
もしかして東京のふぴおさん?見間違いかな?でも名前読んでくれてたもんな。。。
(やっぱりふぴおさんでした!ありがとうございました!)
最初の折り返し点を回り淀屋橋へと再び戻る。コースの反対車線には、後続のランナーがビッシリ!
見てるだけで酔いそう。。。知り合いを探すがなかなか見つけられない^^;
【10km~15km】
依然としてK田さんと並走して体力の温存。今まで通りのリズムで走る。ようやくキロ4分5秒ペース
に身体が順応して来た。無理にペースアップする必要もなく、この区間は、キロ4分8秒ペースでも
イイと思うと楽に感じた。今日は、最後まで設定ペースで走れるかも。。。
大阪市役所前のチャレンジランのフィニッシュ地点を過ぎた辺りから徐々にK田さんから遅れ始めた。
15km 1:01:39(20:31) この5㎞もほぼ予定通りのペース。まだまだ余裕。とにかく30㎞以降に備え
脚を温存。K田さんから徐々に遅れ出すもマイペースで自分のリズムで走る。
【15km~20km】
御堂筋から再び千日前通に入り京セラドームに向かって西進。少し暑さを感じ始めてたので高架下の
日陰の所を走る。K田さんとは、差がそれほど開いていない。気持ち徐々に差が詰まり始めた。。。
20km 1:22:23(20:44)20㎞手前、K田さんに再び追いついた。N井さんの姿は、いつの間にか見えない。
京セラドームを過ぎると中間点。レースもいよいよ後半戦。前回の大阪は、ここから見事に失速したが、
今回はそんな不安もないくらいに快調にここまで来ている。

【20km~25km】
中間点通過 1:27:08 。。。あっと言う間に半分終わった感じ。後半のハーフを1時間32分でもサブスリー
はイケそうだ!中間点を過ぎた給水ポイント辺りからK田さんの前に出る。
今まで前を牽いてくれたので少しは、前に出ないと申し訳ない。
難波を過ぎ右折して南下。大国交差点を左折すると前方に通天閣がハッキリ見える。3回目の折り返し点
を回るとすぐ前に先行していたはずのN井さんを発見!
練習不足と言ってたけど、、、やっぱり後半になると誰でもキツくなり始めるんだな。。。
25㎞ポイント直前、N井さんに追いつき「ここから頑張りましょう!」と一声掛ける。
25km通過 1:43:06 (20:43) この5㎞のペースは、ほとんど変わらず。ここからは21分にまで落としても
構わないので無理せず巡航。
【25km~30km】
気付くと背後にK田さん、N井さんの気配がない。無理せずペースダウンしたのかな?
自分も少しだけ落とした方がイイか?前回の大阪は、ここから大失速したから無理しないように少しだけ
ペースダウン。このままゴールまで押し切れそうな気がして来た!
30km通過。2:04:19 (21:13)この5㎞は、ほぼサブスリーペース。
いよいよ残り12㎞、ここからがマラソンのスタート。。。だが、急に左足のハムが攣りそうな気配^^;
【30km~35km】
残り12㎞をキロ4分半、55分かかってもサブスリーだ。ここからは、無理しなくても大丈夫だ!
でもそんなにマラソンは甘くなかった。。。突然、始まった左足ハムの痙攣に続き右足の脹脛も
ピクピクと攣り始めた。真っ直ぐ前へ両足が送れない。一気に立ち止まりそうになるほど失速。
やっぱり給水が足りなかったのか?中間点から暑さを感じていたけど、さほど汗をかいてない感じ
だったから気付かなかったが、かなり水分、塩分を失っていたのだろう。
慌ててタブソルト、クランプストップ、秘薬を投入するもすぐに痙攣が収まる気配がない。
それでも一歩一歩前へ進まなければ、時間はどんどん過ぎてしまう。
32km過ぎ、後方からK田さん、N井さんが並走して追い抜いて行く。
前半ならすぐに追い付けたはずなのに、1mも並走することが出来ない。。。まだ10㎞もあるのに^^;
久しぶりに酷い足の攣りだ。ここで失速すれば一気に3時間オーバーするのは、間違いない。
そうなると3月の静岡と同じ結果だ。。。それだけは、避けたい。
何としてもペースダウンしないようにギリギリまで我慢して走る。まだ前半の貯金があるはずだ。。。
「mamoさん!!」呼ぶ声に振り向くと金太郎さんが颯爽と追い抜いて行く。
金太郎さんにも1mさえ並走すら出来ない。。。しっかりした足取りでサブスリーは、確実だ。
その背中は、あっと言う間に見えなくなった。
35km通過。2:27:33(23'14) この区間、2分近くも落とした。。。マジでヤバいぞ~! 貯金がもうない!!
【35km~40km】
残り7.195km。32分で戻ればまだ間に合う。。。ここで諦めたら静岡と一緒だ、とにかく腕を振って
思うように動かない足を前へと進ませる。
背後から集団で迫る足音が近づいてくる。。。『ついに嫌な奴らが来たな!!』
振り向かなくてもそれが3時間ペーサーの集団とすぐにわかった。
36㎞地点、あっさりと大集団にパスされる。キロ10秒以上もペースが違うと本当にあっと言う間に
引き離される。。。サブスリーへの気持ちがプッツリ切れそうだ^^;

「まだ大丈夫!諦めるな!」何度も自分を叱咤して痙攣を続ける両脚と時間と戦う。
最後の難関、南港大橋が近づいて来た。この脚で無理してあの坂を走れば完全に終わる気配。
前回は、この橋で完全に足が終わったことを思い出した。
強い向かい風の中、南港大橋の坂をヨロヨロと上り切る。そして一気に下る。痙攣した脚には、
下りが一番怖い。完全に攣る可能性がある。しかし、サブスリーまで残された時間がない!
40km通過。2:50:35(23:02) まだサブスリーまで首の皮一枚だけ残ってる?もう無理なのか。。。
【40km~Finish】
サブスリーまで残り時間は、9分25秒。。。ラスト2㎞、キロ4で走ればサブスリー出来る!?
もう無理なのか?。。。^^; 諦めそうな心に止まりそうな脚。ここまで我慢して来たのは、
サブスリーするためじゃないのか?
諦めるのは、ゴールしてからで遅くない。。。あとたった9分だけの辛抱だ!
静岡のような最後の走りだけは繰り返したくなかった。
ゴールするまで諦めないと決めてひたすら腕を振って走る。
あと1㎞通過、タイムを確認する余裕などない。。。ひたすらゴールへ突き進むだけだ!
すぐ前をN井さんが走っているのに気づく。「N井さん、ギリギリサブスリーだよ!」
一声かけて追い抜く。スタート直後からゴール直前まで一緒に走れて楽しかったよ^^
沿道からも『頑張って!サブスリー間に合う!』と応援を受けて必死に走る。
遂にフィニッシュゲートが見えて来た!同時に「3時間まであと10秒!」
会場MCのサブスリー終了までのカウントダウンが始まった。
「9・8・7・6・5・・・」 時間よ止まれ~~! 祈るように走る!!

ゲートまであと50m。もがく様に突き進む中、「ゼロ!!」と叫ぶ声。。。
間に合わなかった。。。悲鳴のような声援の中、フィニッシュゲートに辿り着いた。
タイムは、3時間00分13秒(ネット3:00:04)。。。スタートロスを考えてもサブスリー出来なかった。。。
たかが10数秒の違いだが、2時間台と3時間台。ランナーには、とてつもなく大きな差だ。
コースに向かって一礼しているとN井さんがゴールに入って来た。互いの健闘を労い握手をするが、
僅か数十秒でサブスリーを逃したことがやっぱり悔しい。。。
ゴール後、K田さんともすぐに会えた。約1年9か月ぶりのレースで58分台で見事に復活完走。
やっぱり最低でもサブスリーに拘った走りは、終始参考になった。

正直、僅かの差でサブスリーを逃して悔しいはずなのに、仲間と共に42.195kmを最初から最後まで
同じ目標に向かって一緒に走れたことが心地良く、清々しい気持ちでいっぱいだった。
30回目の節目のフルマラソン、大阪は、記録より記憶に残るレースとなった。
※長文にお付合いいただきありがとうござました。

PS:最後の写真は、レース中にナンパした←ウソ(笑)女の子と一緒に記念撮影♪
惜しくもサブスリー逃した詰めの甘い3人のスリーショット!!
快晴の空の下、4年ぶりに大阪マラソンのスタートラインに立った。
4月の長野マラソンを欠場していたので3月の静岡マラソン以来、約8ヶ月ぶりのフルマラソン。
シーズン初戦、ただでさえ最後まで走り切れるか不安になるが今回は、いつも以上だった。
昨シーズン、最後のレースとなった静岡。8戦連続サブスリーを逃した挙句、故障してしまい
後味の悪いままマラソンシーズンを終えてしまっていた。
サブスリーが途切れてしまった嫌な流れをここ大阪で止めておきたい。
正直、サブスリーする自信は、50%。。。走ってみないと分からない。^^;
お守り代わりにペースを左腕にマジックで書き込んだが、果たしてこの通りに行けるか不安。
それでもアドレナリン効果に期待してスタートの号砲を待った。
【スタート~5km】
AM9:00 ピストルの音が鳴りしばらくしてスタートゲートを通過。ロスタイムは約10秒。
スタート直前まで一緒だったSWACのK田さんがすぐ前を走る。
レース前、「今日は、キロ4分5秒~4分で行きたいけど…」って言っていたのでとりあえず、
しばらく付いて走ることに。それでも自分のペース設定は、キロ4分5秒~8秒と決めていた
ので、速く感じたら離れるつもりだ。
1km 通過は、4'19。スタート直後から混雑している中、強引に抜いて行くランナーや前後を
確認せずコース変更するランナーが多く走り辛く危ない。
森之宮駅前を右折すると少しコースが広くなり走りやすくなる。
前回は、どこを走っているのか分からないままゴールまで辿り着いたような感じだったが、
二回目の今回は、コースをしっかり見られる余裕があった。
真横を走る女性ランナーは、走るフォームからすぐに去年のつくばマラソンで折り返し点近く
まで並走したことを思い出した。多分、今回もほぼ一緒のペースで進むのだろう。
「mamoさーーーん!!」と沿道から声援が聞こえたので振り返るとさんじゅうこさんだ。
(さんじゅうこさんは、5年前奈良マラソンの試走で知り合ってからのラン友さん。)
鶴橋を右折し千日前通りを西進。2㎞の通過は、8分29秒であまりペースが上がらない。
今日は、やっぱりキロ4分5秒~10秒で行くのがイイのか?福岡国際の出場経験のある
K田さんだが、若干足に不安があるようでペースを上げる様子もない。
安定したペースで走ると分かっているので安心感がある。
5km通過 20:45 スタートロスを考えるとほぼ予定通り。。。キロ4分7秒。ここまで下り基調の
はずだが、思ったより遅い。昨夜、食べ過ぎたようでかなり身体が重い^^;
【5km~10km】
コースは、千日前通りから御堂筋を淀屋橋まで北上。大阪のメインストリートは、両脇の歩道が
びっしり埋まる大観衆で応援も凄い!気持ち良く走れて最高の気分♪

「やっと追い付いた~♪」振り向くとSWACのN井さんが真横に。一緒に会場入りしたはずなのに、
スタート直前で離れてしまっていたけどようやくここで再会。
「キロ4分5秒くらい。サブスリーペースで行きましょう!」少し話をしてK田さん、N井さんとSWAC
列車を組んで淀屋橋を右折し土佐堀通を東進。後ろから追い上げてきたN井さんが少しペースを
上げたようでジリジリと前方へと離れて行く。
10km通過41'08。(20:23)この5kmは、少しペースアップ。徐々に身体が軽くなった感じで動きも
心なしか良くなって来たぞ~♪
しばらくすると「mamoさーーん!!」またしても沿道から声援が!えっ!誰!?
もしかして東京のふぴおさん?見間違いかな?でも名前読んでくれてたもんな。。。
(やっぱりふぴおさんでした!ありがとうございました!)
最初の折り返し点を回り淀屋橋へと再び戻る。コースの反対車線には、後続のランナーがビッシリ!
見てるだけで酔いそう。。。知り合いを探すがなかなか見つけられない^^;
【10km~15km】
依然としてK田さんと並走して体力の温存。今まで通りのリズムで走る。ようやくキロ4分5秒ペース
に身体が順応して来た。無理にペースアップする必要もなく、この区間は、キロ4分8秒ペースでも
イイと思うと楽に感じた。今日は、最後まで設定ペースで走れるかも。。。
大阪市役所前のチャレンジランのフィニッシュ地点を過ぎた辺りから徐々にK田さんから遅れ始めた。
15km 1:01:39(20:31) この5㎞もほぼ予定通りのペース。まだまだ余裕。とにかく30㎞以降に備え
脚を温存。K田さんから徐々に遅れ出すもマイペースで自分のリズムで走る。
【15km~20km】
御堂筋から再び千日前通に入り京セラドームに向かって西進。少し暑さを感じ始めてたので高架下の
日陰の所を走る。K田さんとは、差がそれほど開いていない。気持ち徐々に差が詰まり始めた。。。
20km 1:22:23(20:44)20㎞手前、K田さんに再び追いついた。N井さんの姿は、いつの間にか見えない。
京セラドームを過ぎると中間点。レースもいよいよ後半戦。前回の大阪は、ここから見事に失速したが、
今回はそんな不安もないくらいに快調にここまで来ている。

【20km~25km】
中間点通過 1:27:08 。。。あっと言う間に半分終わった感じ。後半のハーフを1時間32分でもサブスリー
はイケそうだ!中間点を過ぎた給水ポイント辺りからK田さんの前に出る。
今まで前を牽いてくれたので少しは、前に出ないと申し訳ない。
難波を過ぎ右折して南下。大国交差点を左折すると前方に通天閣がハッキリ見える。3回目の折り返し点
を回るとすぐ前に先行していたはずのN井さんを発見!
練習不足と言ってたけど、、、やっぱり後半になると誰でもキツくなり始めるんだな。。。
25㎞ポイント直前、N井さんに追いつき「ここから頑張りましょう!」と一声掛ける。
25km通過 1:43:06 (20:43) この5㎞のペースは、ほとんど変わらず。ここからは21分にまで落としても
構わないので無理せず巡航。
【25km~30km】
気付くと背後にK田さん、N井さんの気配がない。無理せずペースダウンしたのかな?
自分も少しだけ落とした方がイイか?前回の大阪は、ここから大失速したから無理しないように少しだけ
ペースダウン。このままゴールまで押し切れそうな気がして来た!
30km通過。2:04:19 (21:13)この5㎞は、ほぼサブスリーペース。
いよいよ残り12㎞、ここからがマラソンのスタート。。。だが、急に左足のハムが攣りそうな気配^^;
【30km~35km】
残り12㎞をキロ4分半、55分かかってもサブスリーだ。ここからは、無理しなくても大丈夫だ!
でもそんなにマラソンは甘くなかった。。。突然、始まった左足ハムの痙攣に続き右足の脹脛も
ピクピクと攣り始めた。真っ直ぐ前へ両足が送れない。一気に立ち止まりそうになるほど失速。
やっぱり給水が足りなかったのか?中間点から暑さを感じていたけど、さほど汗をかいてない感じ
だったから気付かなかったが、かなり水分、塩分を失っていたのだろう。
慌ててタブソルト、クランプストップ、秘薬を投入するもすぐに痙攣が収まる気配がない。
それでも一歩一歩前へ進まなければ、時間はどんどん過ぎてしまう。
32km過ぎ、後方からK田さん、N井さんが並走して追い抜いて行く。
前半ならすぐに追い付けたはずなのに、1mも並走することが出来ない。。。まだ10㎞もあるのに^^;
久しぶりに酷い足の攣りだ。ここで失速すれば一気に3時間オーバーするのは、間違いない。
そうなると3月の静岡と同じ結果だ。。。それだけは、避けたい。
何としてもペースダウンしないようにギリギリまで我慢して走る。まだ前半の貯金があるはずだ。。。
「mamoさん!!」呼ぶ声に振り向くと金太郎さんが颯爽と追い抜いて行く。
金太郎さんにも1mさえ並走すら出来ない。。。しっかりした足取りでサブスリーは、確実だ。
その背中は、あっと言う間に見えなくなった。
35km通過。2:27:33(23'14) この区間、2分近くも落とした。。。マジでヤバいぞ~! 貯金がもうない!!
【35km~40km】
残り7.195km。32分で戻ればまだ間に合う。。。ここで諦めたら静岡と一緒だ、とにかく腕を振って
思うように動かない足を前へと進ませる。
背後から集団で迫る足音が近づいてくる。。。『ついに嫌な奴らが来たな!!』
振り向かなくてもそれが3時間ペーサーの集団とすぐにわかった。
36㎞地点、あっさりと大集団にパスされる。キロ10秒以上もペースが違うと本当にあっと言う間に
引き離される。。。サブスリーへの気持ちがプッツリ切れそうだ^^;

「まだ大丈夫!諦めるな!」何度も自分を叱咤して痙攣を続ける両脚と時間と戦う。
最後の難関、南港大橋が近づいて来た。この脚で無理してあの坂を走れば完全に終わる気配。
前回は、この橋で完全に足が終わったことを思い出した。
強い向かい風の中、南港大橋の坂をヨロヨロと上り切る。そして一気に下る。痙攣した脚には、
下りが一番怖い。完全に攣る可能性がある。しかし、サブスリーまで残された時間がない!
40km通過。2:50:35(23:02) まだサブスリーまで首の皮一枚だけ残ってる?もう無理なのか。。。
【40km~Finish】
サブスリーまで残り時間は、9分25秒。。。ラスト2㎞、キロ4で走ればサブスリー出来る!?
もう無理なのか?。。。^^; 諦めそうな心に止まりそうな脚。ここまで我慢して来たのは、
サブスリーするためじゃないのか?
諦めるのは、ゴールしてからで遅くない。。。あとたった9分だけの辛抱だ!
静岡のような最後の走りだけは繰り返したくなかった。
ゴールするまで諦めないと決めてひたすら腕を振って走る。
あと1㎞通過、タイムを確認する余裕などない。。。ひたすらゴールへ突き進むだけだ!
すぐ前をN井さんが走っているのに気づく。「N井さん、ギリギリサブスリーだよ!」
一声かけて追い抜く。スタート直後からゴール直前まで一緒に走れて楽しかったよ^^
沿道からも『頑張って!サブスリー間に合う!』と応援を受けて必死に走る。
遂にフィニッシュゲートが見えて来た!同時に「3時間まであと10秒!」
会場MCのサブスリー終了までのカウントダウンが始まった。
「9・8・7・6・5・・・」 時間よ止まれ~~! 祈るように走る!!

ゲートまであと50m。もがく様に突き進む中、「ゼロ!!」と叫ぶ声。。。
間に合わなかった。。。悲鳴のような声援の中、フィニッシュゲートに辿り着いた。
タイムは、3時間00分13秒(ネット3:00:04)。。。スタートロスを考えてもサブスリー出来なかった。。。
たかが10数秒の違いだが、2時間台と3時間台。ランナーには、とてつもなく大きな差だ。
コースに向かって一礼しているとN井さんがゴールに入って来た。互いの健闘を労い握手をするが、
僅か数十秒でサブスリーを逃したことがやっぱり悔しい。。。
ゴール後、K田さんともすぐに会えた。約1年9か月ぶりのレースで58分台で見事に復活完走。
やっぱり最低でもサブスリーに拘った走りは、終始参考になった。

正直、僅かの差でサブスリーを逃して悔しいはずなのに、仲間と共に42.195kmを最初から最後まで
同じ目標に向かって一緒に走れたことが心地良く、清々しい気持ちでいっぱいだった。
30回目の節目のフルマラソン、大阪は、記録より記憶に残るレースとなった。
※長文にお付合いいただきありがとうござました。

PS:最後の写真は、レース中にナンパした←ウソ(笑)女の子と一緒に記念撮影♪
惜しくもサブスリー逃した詰めの甘い3人のスリーショット!!
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