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男が冷静さを取戻したとき、すでにヘアピンまで来ていた。
後は下りが続く、脚を休めるに丁度いい。
立体交差をくぐる25R手前で速い人、遅い人とを分ける看板がある。
男は迷う…おれは遅い人なのか?速い人なのか?
とりあえず真ん中辺りを走行する。

それにしても速い人はめちゃ速い。
つこうにも全くスピードが違う。もうどうしようもない、、

ダンロップコーナーから逆バンク、S字と気持ちよく下っていくが
やはり口の渇きがひどい、、、
第1コーナーを立上りホームストレートに戻ってきた。
どうする、ピットインか、合図してボトル受け取るか?

男は思った…ピットインすればタイムが悪くなる。

男そのまま2周目に突入した。
1周目のラップは自分のウオッチで計測すれば10’30”。
このままのペースで行こうと思った。

2周目、シケインまでの急坂はやはりキツイ。
やはりさっき走りすぎたか?脚にはもう乳酸が溜まりだした。
そして急激にまた口の渇きが襲う、もうダメだー、、、

なんとかバックストレートの下りにたどり着く、
そのとき前を走るライダーがジャージのポケットから何かを出している。

そのとき、男は思い出した。そう言えば、走る前にアミノバイタルゼリーの
飲み残しを入れたような、、

すかさずポケットを探すと、、 あった~!よかった~。半分もないが、なんとかなるか。

男はすぐ飲もうとするが、キャップがなかなか開かない。焦っていた、、ペースを落とし
キャップを開け一口だけ飲む。 うぉぉぉ~、生き返ったあ~

生き返った男だが、2周目ラップを30秒以上も落とす。
予定タイムまで落ち込んだ。

3周目、走りすぎたお蔭でもうすでに乳酸が溜まりだし、
どうにもこうにもならない。
ALFREXが異常に重く感じる。鉄の塊のようだ、、ホームストレートが長い。
シケインまでの登りもALFREXとよれよれで走る。

ALFREXのギア選択TOP、LOW以外の4枚でなんとかやりくりするのだが、
あるときは1枚変えたとたんに鉄のように重くなり、ある時は男の脚が
こまねずみのようにくるくると高速回転してしまう。
ギアチェンジもままならない。

ギアレバーもハンドルバーから手をはずし、チェンジ、戻すと通常の
工程より多い動作も、ギアのチェンジを億劫にさせる。
これが、スプーンの登坂、シケインの登坂で、ある時は、右手である時は、
左手でと連続でチェンジしたひにゃふらふらと蛇行するのである。

そしてついに3周目、またしても悪夢が、、、

ヘアピン前のライトな登りで、男の左ふくらはぎが、突然痙攣。
ツールド三河湖の再現である。TREKのF氏が最終周なのに、男はまだ1周半も残っている、、

男は、ヘアピンから片足攣りながら下る、当然ペースダウンを余儀なくされる。

男は思った…ピットに入るか、どうする?
まだ5番手のCAAD9ヨーコのS氏が準備できてないかもな、、

もう残り少ないアミノバイタルゼリーを少しだけ口に流し込む。
全部飲みたいところだが、、、ほんの少しだけ残した。
男は、山の遭難者の気持ちが少しわかった気がした。

もう自分との戦いになっていた。
3周目のラップはまた予定よりも1分近く遅れてしまった。
みんなに申し訳ない。

最終ラップは持てる力の限り、ペダルを漕ぎ続けた。
男は、自分自身に少々腹立たしさを覚えていた。

最後ラップも左足の痙攣のためペースアップできない。
しかしこれ以上ペースを落とすこともできない。
なんとか45分以内で次走者に繋ぎたい、、
その思いだけで4周をなんとか走り切った。

ピットに戻ったとき、男は仲間にもALFREXにも申し訳ない気持ちでいっぱいであった、、

…続く。
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2006.10.29 Sun l 自転車 l コメント (4) トラックバック (0) l top

コメント

mamoさま~、読ませますわね~!
もう、手に汗にぎってしまいましたわ!

アミノバイタルゼリーが残っていて、よかったですわ。
まさしく、山の遭難者のよう。
残りの水の配分を考えながらの走行。。。
おいたわしや、、、
それでも、さすがはmamoさま。
詳しいことは存じませぬが、鈴鹿で1周目は10分30秒とは、
すばらしいタイムなのでございましょう?
ALFREXくんも、さぞお喜びのことでしょう。
水はなし、足は痙攣、、、そのような過酷な状況で、
よくぞ4周走りきりましたわね。
さすがでございますわ。
やはり、ランナーは、根性が違うのでございますわ。
2006.10.30 Mon l うり坊. URL l 編集
うり坊様、自転車乗るときは給水ボトルは忘れずに、、
あのアミノバイタルゼリーたった一口だけでも渇ききった身体が、一瞬意にして
生き返るのですから、キムタクのウィダーCMもまんざら嘘ではないっす!

ラップタイムはトップライダーは1周8分くらいですから全然遅いでござる。
もう相手にもなりません。中学生とプロ野球くらいの感じでございます。
残念ながら、根性だけでは速く走れないみたいなのでございます。

ALFREXともども老体にはツーリングペースが一番なのです、、、
しかし来年のためになんとしても、、
○○○○○を手に入れなければならないことがわかったのです。
2006.10.30 Mon l mamo. URL l 編集
アルフレックス君と口渇と痙攣という3重苦と戦っていたとは・・・。
ホームストレートで言ってくれればボトル用意したのに。

いよいよ本格的に自転車を競技として捕らえ始めたようですね。
やる気とマシーンが揃えばものすごく練習しちゃうんでしょうね。
我々も負けないようにがんばらねば。
2006.10.30 Mon l たいちょ~. URL l 編集
今、冷静に考えれば給水ボトルをピットレーンぎりぎりまで寄って
手渡ししてもらえばよかったのだ。
あの時は1秒でも速くと思ったのです。やっぱ冷静ではなかったのですね。
2006.10.31 Tue l mamo. URL l 編集

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